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2025.07.07

防犯に効くパッシブセンサーとは?仕組み/設置場所/選び方の解説

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中小企業を経営される方にとって、セキュリティ対策は後回しにしがちな重要課題です。「侵入犯に“狙わせない”」ことが防犯の王道ですが、その実現には信頼できるセンサー選びが欠かせません。 本記事では、赤外線を使って人の体温変化を検知する「パッシブセンサー」について、仕組みから設置のポイント、最新の製品選定基準までわかりやすく解説します。「難しい技術」ではなく、日常にすぐ取り入れられる実践的な防犯対策としてご一読ください。

パッシブセンサーとは?

体温(赤外線)の変化を検知するパッシブセンサー

パッシブセンサー(PIR:Passive Infrared Sensor)は、人や動物が発する体温(赤外線)の変化を検知することで動きを察知するセンサーです。静止している物体には反応せず、動いている熱源の変化に敏感に反応します。

このセンサーは、赤外線を自ら発信することなく、周囲から放射される赤外線を“受け取る”ことで変化を感知します。そのため「パッシブ(受動的)」と呼ばれています。

防犯用途で使われる理由

  • 省エネ&故障リスク低:能動的な発信をしないため、消費電力が少なく機械的な負荷も少ない
  • 誤検知が少ない:霧・風・小動物などによる誤作動が少ない
  • 設置コストも抑えやすい:シンプルな構造で、導入費用や設置工事が安価

パッシブセンサーの種類

屋内用と屋外用の違い

  • 屋内用:天井取付型や壁掛け型が一般的。室温が比較的安定した環境下で利用するため、感度設定も穏やか。
  • 屋外用:防雨・耐候性を備え、寒暖差や直射日光に対応。駐車場やエントランスなど、屋外でも安定した検知が可能です。

エリア指定型・ワイド型・スポット型の特徴

型式特徴適した用途
エリア指定型狭く深い検知エリア倉庫入口・出入口
ワイド型広範囲を見渡す視野角駐車場・ロビー
スポット型狭く集中検知金庫室前やレジ前など重点ゾーン

パッシブセンサーの設置場所と注意点

屋外の設置ポイント

  • 敷地境界:侵入ルートとして狙われやすい塀やフェンス沿いへの設置
  • 駐車場:車両侵入・人の出入りをカバーし、夜間の不正な侵入を防止

屋内の設置ポイント

  • 出入口:社員出入りのある扉そば、侵入直後の通路
  • 金庫室や倉庫室前:特定ゾーンに限定して高精度な検知を行う

誤作動を防ぐポイント

  • 直射日光やエアコン吹き出し口は避ける
  • バタバタ動くカーテン・植栽は検知範囲外へ
  • 設置高さや角度調整で不要検知を抑制

中小企業におすすめのパッシブセンサー活用法

セキュリティキーパーとの連携で威嚇効果アップ

「セキュリティキーパー」を組み合わせることで、パッシブセンサーが人影を検知した瞬間に大音量スピーカーと強力LEDで“見せる防犯”が可能。「狙わせない防犯」の中核スタイルに。

竹中エンジニアリング製センサーの導入事例

例:A社倉庫では、竹中センサーを駐車場全体に一網打尽に設置し、不審者の侵入を99%以上検知。複数台連携設置により、死角を徹底的に排除しました。

パッシブセンサーは「最後の砦」。抑止と検知のバランスが重要

パッシブセンサーは、人の動きを確実に検知できる頼れる存在です。不審者が敷地内に入り込んだ際にすぐに反応し、警報やライトなどと連動して行動を抑止できます。こうした「検知能力の高さ」は、侵入を“未然に察知”する上で非常に有効です。

一方で、センサーが反応したということは、すでに「ある程度近づかれてしまった」ということでもあります。 本来、防犯の理想は「不審者を近づけさせない」こと。つまり、“見ただけで侵入をあきらめさせる”抑止の力がより重要です。

そのため、パッシブセンサーは「最後の砦」として非常に大切な役割を果たしますが、それだけに頼るのではなく、セキュリティキーパーのような“見せる防犯”機器と連携することで、真の意味での抑止力が完成します。

防犯の考え方として、「検知」と「抑止」は両輪です。パッシブセンサーを正しく活かすためにも、“入らせない仕掛け”と“入ってしまった時の感知”をセットで考えていきましょう。

パッシブセンサー導入時のチェックリスト

選定時に確認すべき5つのポイント

  1. 検知範囲と視野角(エリア・ ワイド・スポット)
  2. 屋内/屋外仕様確認(防雨・耐候性)
  3. 誤報対策機能(日射抑制など)
  4. 連携機器との互換性(セキュリティキーパーや警報機との接続)
  5. 電源供給方法(電池・太陽電池・AC/DC)

導入前に専門家に相談すべき理由

  • 建物構造や周辺状況による“死角”対応

まとめ

本記事では、パッシブセンサーの仕組みから種類、設置のポイント、そして導入の注意点までを網羅しました。 「侵入される前に、侵入口に“狙わせない”環境をつくる」には、適切なセンサー選びと設置が不可欠です。 特に中小企業の経営者様には、「早めの対策」が経費削減・トラブル未然防止につながります。

もし「自社にとって本当に効果的なセンサー配置はどうすればいいのか?」と感じた場合は、専門家による無料の防犯診断をご活用ください。現地調査と建物環境に合わせた最適提案で、安心できる防犯体制づくりをお手伝いします。

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この記事は「【防犯センサー完全ガイド】仕組み/種類/設置場所/導入効果を解説」の関連コンテンツです。

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