2026.02.24
防犯カメラのセキュリティ入門 よくある事例と原因と対策
防犯カメラは、犯罪や迷惑行為の抑止に役立ち、万一のときは状況確認の手がかりにもなります。ただし、インターネットにつながるカメラ(ネットワークカメラ/クラウド録画)は、設定や運用が不十分だと、第三者の不正アクセスや映像の漏えい、さらには撮影範囲をめぐるプライバシーのトラブルにつながる可能性があります。本記事では、よくある事例を起点に、原因と「今日からできる対策」を整理します。防犯無料診断も実施可能です。
1.よくある事例(起こりやすいトラブル)
現場で特に多いのは、次の3種類です。
- 第三者に映像を見られた(不正アクセス):管理画面に侵入され、映像の閲覧や設定変更が起きる。
- 映像が漏えい・意図せず共有された:共有設定の誤り、アカウント管理ミスなどで関係者以外が閲覧できる状態になる。
- 撮影範囲が原因で苦情が出た(プライバシー):隣家や公道を映しすぎてしまい、近隣トラブルに発展する。
2.原因(なぜ起きるのか)

原因は「機械の弱点」というより、日々の管理不足が重なることで起きやすくなります。たとえば初期パスワードのまま運用していたり、推測されやすいパスワードを使っていたりすると、侵入のきっかけになります。また、カメラ本体やアプリ、Wi-Fiルーターのアップデートを長く行わないと、弱点(脆弱性)が残る場合があります。
さらに、遠隔閲覧など便利な機能がある一方で、外部からのアクセス設定や共有設定が緩いと、第三者が入りやすい入口になってしまいます。加えて、関係者でアカウントを使い回す、異動・退職した人のIDが残る、閲覧ルールが決まっていない、といった運用上の曖昧さが事故を招きます。
3. 今日からできる対策(まずは優先順位を決める)
対策は「全部やる」より、重要なところから順に整えるのが現実的です。最初に着手したいのは、侵入を防ぐための基本設定と、運用の整理です。
3-1. 最優先(今日中にできること)
防犯カメラのトラブルは、まず「ログインの入口」を固めるだけで大きく減らせます。特に、買ったときのままの設定は狙われやすいため、導入した当日に見直すことが重要です。
- 初期パスワードをそのままにしない(最重要)
防犯カメラには、購入時に「初期ID・初期パスワード」が設定されていることがあります。これは“最初に動かすための仮の鍵”のようなものなので、使い始める前に必ず変更してください。初期のまま使うと、同じ製品を使っている人に共通の情報になりやすく、第三者に狙われる原因になります。 - パスワードを強くする
目安は12文字以上です。英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせ、他のサービスと同じパスワードは使わないようにします。 - 2段階認証(2要素認証)をONにする(対応している場合)
パスワードに加えてスマホ確認などが必要になり、万一パスワードが漏れても侵入されにくくなります。 - 共有設定を確認する
「共有リンク」や「公開設定」が不要なまま残っていないかを見直し、関係者以外が見られない状態に整えます。
3-2. 次にやる(今週中に整えたいこと)
アップデートは後回しにされがちですが、実際は重要です。カメラだけでなく、周辺機器も含めて更新します。
- アップデート確認の対象
- カメラ本体(ファームウェア)
- スマホアプリ
- Wi-Fiルーター(通信の入口)
可能なら自動更新を有効にし、更新提供が終了した古い機種は計画的な入れ替えも検討します。
3-3. プライバシー対策(トラブル予防のために)
セキュリティが万全でも、撮影範囲が原因でトラブルになることがあります。ここは「必要最小限」と「透明性」がポイントです。撮影範囲は、防犯上必要な場所(出入口・レジ周辺など)に絞り、隣家や公道を映しすぎない角度に調整します。機能がある場合はマスキング(特定エリアを黒塗り)も有効です。
また、「防犯カメラ作動中」などの掲示を行い、利用目的が防犯であることを明確にすると安心感につながります。
3-4. 運用ルール(事故が起きにくい体制づくり)
運用面では、次のルールがあるだけで管理が安定します。
- 決めておきたいルール
- 誰が映像を見られるか(管理者/閲覧者)
- 保存期間(例:7〜30日など目的に合わせる)
- 映像の持ち出し(コピー)の可否
- 退職・異動時のアカウント停止手順
「決める→周知する→定期的に見直す」の流れが重要です。
4. まとめ
防犯カメラは、設置と同じくらい「設定」と「運用」が大切です。まずは、初期パスワードを変更し、強いパスワードと2段階認証で入口を固めることが基本になります。そのうえで、アップデートと外部公開の最小化を整え、さらに撮影範囲の配慮と閲覧・保存のルールを決めておけば、セキュリティとプライバシーの両面でトラブルを予防しやすくなります。
その他オススメ記事
もっと詳しく知りたい方は「防犯専門企業セキュリティハウスのトップページ」をご覧ください。


