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2025.06.23

センサーで業務改善|防犯だけじゃない!現場の“困った”を解決!

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「防犯センサー」と聞くと、多くの方がまず「空き巣対策」や「侵入者の検知」を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、これまでは防犯目的が主流でした。

しかし、近年ではそのセンサー技術を“防犯以外”の分野に応用されています。業務改善に活用する企業が増えています。
「従業員の動きが見えにくい」「設備の異常に気付きにくい」「人手が足りず管理が行き届かない」

こうした“現場の困った”に対して、センサーがシンプルかつ確実な解決策を提示してくれるのです。

本記事では、中小企業の現場で実際に起きている課題と、その課題をセンサーでどのように解決できるかを、具体例を交えてわかりやすくご紹介します。

センサーで業務改善!  活用が広がる現場

センサーと聞いてまず思い浮かべるのは、「防犯」ではないでしょうか。実際、これまでは空き巣や不審者の侵入を検知し、警報を発する用途が一般的でした。とくに中小企業においては、人手が限られるため、センサーによる侵入監視は欠かせない存在となっています。

しかし近年、そのセンサーが“防犯の枠”を超えて活用され始めています。
たとえば、「人の目が届かない倉庫での異常検知」や、「長時間使用されたトイレからのSOS検知」、「工場の立ち入り禁止エリアへの侵入警告」などがあります。センサーの目が、従業員に代わって現場の異常や異変をいち早く知らせる“監視係”として働いてくれるのです。

また、誰もいないはずの時間帯に動きがある、普段開かない扉が開いた、一定時間人の動きがない——こうした「違和感」に気付けるのも、センサーならではの強みです。人の目では見逃してしまうような“微細な変化”にも確実に反応し、トラブルの芽を早期に摘むことができます。

こうした流れから見えてくるのは、「防犯のために導入したセンサーが、業務改善にもつながっている」という現場の変化です。今では、センサーは“侵入を防ぐだけの機器”ではなく、“現場の困りごとを減らすパートナー”としての役割を担い始めています。

つまり、センサーの役割は「防犯」か「業務改善」か、どちらか一方ではありません。両方を支える“現場の両輪”として活躍する時代が始まっているのです。
とくに人手不足や業務の属人化が深刻な中小企業では、こうしたセンサーの多目的活用が、コストを抑えながら大きな成果を生むカギとなります。

❶ 温度変化に弱い製品の保管を、“人任せ”から“仕組み化”へ

紙製品、食品原料、化粧品、電子部品など、温度変化が品質に直結する製品を扱う現場では、「気付いたときには既に不良品が発生していた」という事態が後を絶ちません。特に中小企業では、温度確認を人手に頼っているケースが多く、巡回漏れや確認ミスが重大な損失につながることもあります。

こうした課題に対して効果を発揮するのが、**竹中エンジニアリング製の温度センサー「FTB-E52」とデジタルサーモ「FTB-02UP」**を組み合わせた温度監視システムです。

FTB-E52 は倉庫内の温度を常時モニタリングし、設定したしきい値を超えると FTB-02UP が警報出力を行います。この信号をもとに、音や光で知らせる機器が作動し、現場スタッフに異常を即時通知します。その他機器と組み合わせればメール通知なども可能です。

この仕組みで得られるメリット

  • 温度異常に即時対応
    • 手動チェックではなく、リアルタイムで通知されるため、空調調整など初動対応が迅速に。
  • 巡回不要で業務効率アップ
    • 倉庫内を定期的に見に行く必要がなくなり、人的負担を削減。
  • 小規模でも導入しやすい構成
    • センサー+温度監視+音・光通知の3点セットで、導入も運用もシンプル。

導入企業からは「人が気付く前にアラームで知れるのがありがたい」「現場が自律的に動けるようになった」との声が上がっており、品質リスクの抑制と業務の省力化を同時に実現するソリューションとなっています。

❷ トイレ用センサー で長時間滞在を検知し、安心と業務効率を高める

高齢者や夜勤者がいる職場では、トイレでの長時間滞在が体調不良や転倒といったリスクにつながることがあります。そのため、常に目を配るのは困難であり、万一の際に気付くことが難しいのが現状です。

そんな課題に対し、竹中エンジニアリング製のトイレ用センサー「TS‑7」は非常に効果的です。以下の方法で安心の見守りと業務効率化を両立できます。

想定機器構成

  • トイレ用センサー TS‑7(露出丸型)
    • 7本の光軸で床面や便座までの距離を認識し、動きがなくても“在室”を正確に検知
    • 使用時間の長さに応じて、事前アラーム(例:使用中10分→5分前予告)とメインアラームを出力。
  • 生活安心報知機 SAH‑2(T)
    • TS‑7からの信号を受け、音声・ランプでアラームを発生。
    • 異常状態を見逃さず、リセットがない場合に周囲へ通知

導入効果

  • 体調異変に即対応可能
    • TS‑7は静止時でも動きを検知するため、「倒れて動かない」状態もアラーム対象となります。
  • 業務負担の軽減
    • 常時巡回や直接確認が不要になり、必要なときだけ対応すればOK。
  • プライバシー配慮の安心見守り
    • カメラ不要で人の存在と滞在時間を検知するだけのシンプル設計。

導入企業からは、「声掛けが必要なタイミングを逃さず安心」「監視か見守りかのバランスがちょうどよい」の声があり、従業員の安心感と業務効率の両立に貢献しています。

❸ 受付業務の“常駐負担”をゼロに センサーで無人でも見逃さない対応体制を構築

来客対応や受付業務は、必ずしも1日中人が立っていなければならない仕事ではありません。しかし、応接室が見えない・離れている場所にあると、「誰かが来たことに気付けない」という理由から、担当者が常駐せざるを得ないケースが多くあります。

ある製造業の企業では、受付に**竹中エンジニアリング製の人感センサー「PA-6614」**を設置。
人が近づいたことを検知すると、セキュリティハウスの音声案内装置やチャイム、フラッシュライトが作動し、来客の存在を事務所へ即時通知する仕組みに切り替えました。

必要であれば「ただいま担当者が参ります。少々お待ちください」といった音声アナウンスも可能で、来客の不安感を与えずに対応時間を稼げます。

この仕組みで改善されたポイント

  • 受付に人が張り付く必要がなくなった
    • 他業務との兼務が可能に。
  • 「来客に気づけない」不安が解消
    • センサーで確実に検知・通知し、応対の質も維持。
  • 最小構成で導入可能
    • センサー+音声装置 or チャイムで完結、複雑なシステム不要。

現場の声では、「人手不足でも受付が回るようになった」「社内の人間も“誰か来た”とすぐ分かるようになって便利」と好評で、人件費をかけずに“気づける体制”を整える現実的な改善策となっています。

❹その他の現場課題にも 多様なセンサー活用で“備える現場”へ

センサーを活用した業務改善は、防犯や見守りだけではありません。ここでは、事故やトラブルの“予兆”を早期に捉え、現場の安全性と効率を高める3つの事例をご紹介します。

車両出庫注意喚起|LHU‑100Y‑SET(20TEX)

倉庫や構内での車両出庫時は、歩行者や他の作業者との接触リスクが常に存在します。竹中エンジニアリング製の**LHU‑100Y‑SET(20TEX)**は、赤外線センサー(PXB‑20TE×2)が出庫車両を検知すると、**LED回転灯と音声アナウンス(LHU‑100Y)**で「車が出ます。ご注意ください」と自動で警告を行います。

音声は自由に差し替え可能で、現場に応じた柔軟な対応が可能。センサー・警報器一体型で、AC100V電源のみで簡単導入できる点も大きな特長です。
人手に頼らず、いつでも確実に注意喚起ができるこの仕組みは、安全意識の底上げと事故予防に直結します。

倒れコール(転倒検知)|TXF‑130

作業現場では、熱中症や持病、転倒による体調急変がいつ起きてもおかしくありません。竹中エンジニアリング製のTXF‑130は、作業者が身に着けるクリップ式の転倒検知送信機で、倒れて一定時間(10秒~2分)動きがない状態を検知すると、無線信号で即通報を行います。

屋外使用も可能な防塵・防滴設計(IP54)で、工場・倉庫・屋外現場まで幅広く対応しているタイプもあります。
「一人で作業している従業員に異変が起きても、誰かがすぐ気づける」安心感を提供し、労災リスクの低減と対応の迅速化に貢献します。

漏水検知センサー|WL‑SH1 + EXL‑CR5

水漏れは、気付くのが遅れるほど被害が大きくなるリスクを孕んでいます。竹中エンジニアリング製のWL‑SH1は、床面に設置してわずかな水分も検知可能な漏水センサー
制御器のEXL‑CR5と組み合わせることで、漏水を感知するとLED点灯と警報音で即座に異常を知らせることができます。

このシステムは、電気室・サーバールーム・薬品保管庫などの防災対策として最適。無人でも見逃さない体制をつくることで、設備損傷や業務停止といった損失を防ぎます。

このように、車両出庫、転倒、漏水といった“人の目が届きにくいリスク”に対し、センサー技術を活用することで、「備えられる現場」「対応できる体制」が構築できます。

まとめ|センサーは“防犯装置”かつ“経営資源”

かつてセンサーは「防犯のための装置」として捉えられていました。しかし今、その役割は大きく進化しています。
侵入者を検知して警報を鳴らすだけでなく、「人手が足りない」「目が届かない」「見逃してしまう」といった、現場のリアルな課題に対し、**業務効率を高め、リスクを未然に防ぐ“経営資源”**として活躍しているのです。

今回ご紹介したような事例──

  • 出入りの把握による業務の見える化
  • 温度・湿度の管理で品質リスクを抑制
  • トイレや転倒時の異常に即対応
  • 車両出庫時の自動注意喚起
  • 漏水トラブルの早期発見と対応

これらはすべて、「人の目に頼らず、仕組みで気づける体制」をつくることで、安全・効率・安心を同時に実現している例です。

セキュリティハウスでは、単なる防犯対策ではなく、「守りながら働きやすくする」ためのセンサー導入をご提案しています。
防犯装置であると同時に、“現場の生産性を支える資産”として、センサーはこれからの中小企業経営に欠かせない存在です。

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