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2016年02月26日
中外日報(平成28年2月24日)「防犯ズームイン(20)」(弊社提供連載)
檀家も納得の機器選びを
無住寺院や兼務寺院における防犯の在り方が問われる中、こうした寺院の防犯態勢を整えるためには、檀家の理解が欠かせない。日常的な見回りや清掃を檀家の協力を得て続けるだけでも、狙われにくい環境づくりに効果を発揮する。
岐阜県恵那市の曹洞宗盛久寺もいわゆる「被兼務寺院」の一つ。檀家と協力し、今年1月に防犯システムを導入したばかりだ。同寺は今から約400年前の慶長年間に創建されたとされる古刹であることから、地域の大切な文化財を守ろうと、防犯・防火の両面から最新のセキュリティーシステムを採用した。
設置したのは、外周警備用の赤外線センサーと火災センサー、遠隔施解錠が可能な電磁錠、赤外線センサー内蔵の防犯カメラなど。同寺を兼務する住職と檀家総代の双方にとって使い勝手の良いシステムを検討したといい、操作のしやすさも考慮して機器を選んだ。
また、住職のスマートフォンやタブレットからは、機器の遠隔操作や画像の閲覧ができるようになっている。
盛久寺の防犯システムを手掛けたセキュリティハウス黎明(同県多治見市、古賀政男社長)は、「お寺の安全管理だけでなく、コストパフォーマンスも含めた議論を重ねることで、檀家のみなさんにも理解いただくことができた」としている。
同社は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門の販売ネットワークに加盟。この全国ネットには現在、北海道から沖縄までの137社が参加し、寺社への納入事例も多い。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥電話075(584)6600∥まで。
(写真説明)今年1月に防犯機器を設置したばかりの盛久寺(岐阜県恵那市)