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2016年08月02日
中外日報(平成28年7月29日)「防犯ズームイン(23)」(弊社提供連載)
狙わせない、入らせない防犯システム
岡山県倉敷市の高野山真言宗実際寺は備中霊場の第42番札所で、1616(元和2)年に当時の中大道城主・建部政喜が中興し、舜海阿闍梨を1世とする。同寺は政喜が干拓などを手掛けた中島地区にあり、古くから大師信仰が盛んな土地柄もあって、信仰を集めている。
二松学舎大を創設した三島中洲(1831~1919)ゆかりの寺院でもあり、同寺にある三島家墓地には母と兄の墓石の傍らに自分の歯を埋めて建てた「生歯の碑」がある。
同寺が防犯システムを導入したのは2013年7月。同じ宗派の寺院に設置された防犯システムを見て、導入を決めたという。
所蔵品などを盗難から守るため、侵入経路に熱線センサー、火災発生時には寺族・参拝者の逃げ遅れを防ぎ所蔵品を保護するため煙感知器を設置した。防犯の鉄則として「狙わせない、入らせない」ことを重視し、自主機械警備体制を取り、境内・建造物の周囲を監視する暗視カメラも設置。地域の信仰の拠点を犯罪被害から守るために万全を期したという。
防犯システムはセキュリティハウス岡山(小野真人社長)が手掛けた。
「寺院建築は、入り組んだ部分が多いので、センサーの種別などを使い分け、死角を無くし全域をカバーできるよう工夫しました」としている。
同社はセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。この全国ネットには現在、北海道から沖縄の137社が参加し、公共施設や一般企業、寺社向けに防犯システムを提案・納入している。
問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥075(584)6600∥まで。