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2013年12月20日
一戸建住宅の防犯対策について
防犯対策はまず、犯罪の現状を知ることから始まります。昨年の県内の住宅を狙った侵入盗の発生件数は約7,300件で、前年に比べ約900件減少しているものの、10年前の約2倍です。そのうち半分は1戸建て住宅が狙われています。
侵入手口は、
- 特殊工具を鍵穴に入れ、錠を短時間に解錠するピッキング。
- ドアの外側からドリルで穴を開けたり、ドアスコープを外したりして、針金などを内側に入れ、サムターン(ドア内側の錠のつまみ)を回して解錠するサムターン回し。
- 窓ガラスの錠の周辺を壊したり、バーナーで焼いたりしてそこから手を入れて解錠するガラス破り。
- ドアと壁のすき間にL字形のパールなどを押し込み、てこの原理で錠を破壊して侵入するドアのこじ破り
――などです。
一戸建て住宅では、ガラス破りが圧倒的に多く、マンションではピッキングやサムターン回し、ガラス破りが多いです。
それでは、どのように住まいを守ればいいのでしょうか。防犯カメラなど警備システムを導入するのが安心ですが、ホームセンターなどで購入した防犯商品を自
分で取り付けるだけでも効果はあります。侵入盗は侵入に5分以上かかると7割が、10分以上かかると9割があきらめると言われています。補助錠などを効果
的に取り付け、侵入を遅らせるのが重要です。
玄関ドアは、最低でも二つ以上の錠を付けましょう。業者に頼めば2~3万円で最新式の錠が取り付けられますが、市販の補助錠でも三千円前後で購入できます。
また、ピッキング対策にドアノブにかぶせる防止具(五千円前後)やサムターン回し対策にサムターンの周りを囲うスチール製防止具(五百円前後)を取り付けるのも有効です。
ガラス破り対策としては、窓ガラスにも補助錠(約五百円~)を取り付けたり、クレセント(窓ガラスの錠)の周りに防犯フィルム(A4判約千五百 円~)を貼るなどして、ガラスを強化して下さい。人目につきにくく死角になっている窓には面格子を付けたり、防犯ガラスに替えるのもいいでしょう。
補助錠を取り付ける際は、錠を見えやすいところに取り付け、侵入盗に警戒しているのを示してください。補助錠を見せつけることで「ガラスを割れば警報機が鳴るかも」と侵入をあきらめさせるのです。
ごみ出しなどわずかな外出時間でも戸締まりし、長期不在の際は近所への声かけを忘れず、新聞や郵便物などの配達を止めるなどしてください。また不審者を見かけたら声をかけるなど、地域で防犯意識を高めるのも大切です。